片山喜章のページ
種の会の創始者 片山喜章が、各園での保育や子どもたちのエピソードを通じて、日本の保育に対する思いや提言を綴っています。
片山 喜章
神戸市における男性保育者の第1号。保育に関わる講演や、「新幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領がわかる本(ひかりのくに出版、共著)」「現場発!0~5歳児 遊びっくり箱(ひかりのくに出版)」等、保育の実用書やあそびの本を多数執筆・監修。
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卒園するみなさんへ
2021年3月17日 水曜日
卒園おめでとうございます。
いつも「なんでだろう」「なんでだろう」と考える人になってほしいと思います。
これから小学生になって、新しいことにたくさん出会って、わくわくしたり、どきどきしたり、もやもやすることもあるでしょう。
そんなとき「なんでだろう?」と考えてみてください。
じぶんのことが少し見えてくるかも知れません。
小学校で、お勉強するのは、なんででしょうね。
困った時には、友達や先生やお家の人に尋ねる事も大切です。
嫌がられるかもしれません。すごいパワーがいるかもしれません。
友達が悲しい顔をしたり、泣いたりしていたら、大きく息を吸って吐いて「なんでだろう?」とゆっくり考える人になってほしいです。
そのあと、やさしさや思いやりの気持ちを心の底で感じることができるかもしれません。
これから先、あなたにも嬉しい時だけでなく辛く悲しい時がくるかもしれません。
そんなときも「なんでだろう!」「なんでだろう!」と大きな声を出して何度も何度も自分に尋ねてみてはどうでしょう。
もしかしたら、その後で元気が湧いてくるかもしれません。
そこからきらきら輝く自分が生まれることだってあると思います。
いつも「なんでだろう」「なんでだろう」と考えていたら、きっと答えがみつかると思います。
その答えは自分の大切な宝物になると思います。
社会福祉法人種の会 理事長 片山喜章(よっぴー)