活動ブログ: 2020年 2月
2020年1月21日~2月20日までの様子
2020年2月27日 木曜日カテゴリー: 園の取り組み
『つながって広がるあそび』
1月末にトイレットペーパーあそびをしました。 子ども達(特に1歳児)は、普段からティッシュやトイレットペーパーを引き出すのが好きです。出来ることなら永遠に引っ張っていたい…しかし、タイミングよく「もったいないからね。」「チョッキンしてね。」と保育者の言葉がけが(笑)。子ども達は、徐々に適量を覚えて、ティッシュ、トイレットペーパーを上手に使えるようになってきました。
しかし、この日だけは治外法権です。「トイレットペーパーで思う存分楽しんじゃおう!」と、トイレットペーパー3ロールを部屋に用意し、子どもが自由に引き出せるようにしました。子ども達は最初、「???」「どうやってあそべば…」の表情で状況を見ていました。そこで1人の保育者がトイレットペーパーの端をもってグイーン!と長く引きだし、心の赴くままに大胆にあそんで見せたのです。「ああ、なるほど。」「そういうことね。」と子ども達。今度は、子ども達からトイレットペーパーに手を伸ばして、長く引っ張ったり、細かくちぎったり、体にまとったり、頭に乗せてお化けごっごをしたり…歓声を上げながら楽しみました。あそびの中で保育者と子ども達が愉悦感を共有し、心通わす時間でした。
これは、トイレットペーパーの無駄遣いでは?いえいえ、そんなことはありません。
この日にあそんだトイレットペーパーは、別の日に感触あそびにの材料になりました。トイレットペーパーに水のりを加えてこねていくと、トイレットペーパーがトロリと溶けて、不思議な感触の粘土に変身しました。子どもたちは、夢中になって手を動かし、色んな形と大きさの団子ができました。団子は園前で天日干しにし、「どうなるかな~?」と子ども達と楽しみに眺めました。団子は1~2日で乾くと思いきや、それがなかなか乾きません。お散歩にいく前後に、「もう、かわいた?」「なんか、いろかわってきたね。」「まだ、ぬれてる。」と未確認物体の行く末に興味津々の子ども達でした。 毎日天日干しを続けること2週間、ついにカチカチの団子になりました。「このお団子をどうしましょう?」子ども達と保育者で相談し、絵の具で色を塗ることにしました。ピンク、水色、黄色の3色を用意すると、一色で塗る子や混色して新しい色を作る子と様々でした。2歳児も1歳児も筆を上手く使って、思い思いに色付けをしました。
この団子の行く末は…?
次の朝、子ども達がはらだ乳児園に登園してくると、ままごとコーナーの棚に「おだんご」置き場が完成していました。すぐ側には、トレイやボールやザルなど、新しいキッチンツールも置かれています。子ども達は、目を輝かせてすぐにままごとをはじめました。 子ども達は最近一段と言葉のやりとりが活発になり、ままごとの世界も大人同士の会話を聞いているようなリアリティです。団子を使ってお店屋さんを開いたり、弁当箱につめてピクニックをしたり、赤ちゃんの離乳食にして食事の介助をしたり、場面設定も本格的です。家庭の風景やご両親の姿、子ども達が今まで経験した事、そして私たち保育者の言動がよく見えて、本当に面白いです。
さて、トイレットペーパーから始まったドラマは、どこまでつながり広がって行くでしょうか。