活動ブログ: 2020年
2020年6月21日~7月20日までの様子
2020年7月22日 水曜日カテゴリー: 園の取り組み
『夏といえば感触あそび!!』
雨のシーズン到来です。今年は雨の日が多いですが、様々な感触あそびをして室内でも満足して過ごしています。寒天あそびでは、4色の寒天を用意しました。子ども達の前に置くと、まず表面を撫でてツルツルの感触に喜び、次に指で穴を開けてプルっとした感触に気持ち良さそうにしていました。2歳児は細かく潰したものをカップに入れたり、色を混ぜ合わせたりして子ども達であそびを展開して楽しんでいました。
トイレットペーパーあそびでは、ちぎれるまで引っ張ったり、転がしたり、体に巻きつけたりと、普段できないことをして大喜び。40分程飽きることなくあそび続けていました。後日、このトイレットペーパーは粘土に姿を変えました。2歳児は遊んだことがあったので、躊躇することなく揉んだり 握ったり、落としたりしていました。1歳児は初めての経験だったので、触ることに戸惑いがある子どもが多かったですが、興味はあるようで、少しずつ手が伸びていくという姿が見られました。保育者は子ども達の表情を見ながら、“今どんなことを感じているのかな~?”と想像しながら温かく見守っています。
また、梅雨の中休みを狙って、玄関前で水あそびやボディペインティングをしました。新入園児にとっては、はらだ乳児園での初めての夏のあそび。“きっと喜んでくれる!”と期待して活動に入りました。案の定泣く姿はなく、全力であそびを楽しむ子ども達。水あそびでは、カップからペットボトルへ水の移し替えをしたり、花壇に水をかけたりして楽しんでいました。少しだけ色水を作ると2歳児は「なんのジュースにする?」「はい!みかんでーす。」とジュース屋さんになりきって、友だちや保育者に渡して喜ぶ姿が見られました。
ボディペインティングでは、始めこそガラスや体に絵の具を付けることに戸惑いがある様子でしたが、だんだんとダイナミックになり、終わる頃にはありとあらゆる所に絵の具を付けて満面の笑みでした。これから夏本番。暑さに負けず、夏ならではのあそびをたくさんしていきたいと思います。
2020年5月21日~6月20日までの様子
2020年6月25日 木曜日カテゴリー: 園の取り組み
『安心できる場所、人との出会い』
5月後半になっても自粛期間が続き、だいな幼児園で合同保育を行ないました。だいな幼児園での生活に慣れ、朝のお集りから戸外遊びへといつものルーティーンで過ごし、子ども達も安心して生活することができました。そんな中で1番嬉しいこと。それは何といっても公園が近い!はらだ乳児園から最も近い公園でも子どもの足で片道10分弱あります。普段公園に着くまで何度もくじけそうになりながら、保育者に励まされ、何とか歩く…という過程がありますが、それがありません。外に出て数分後には遊べる環境です。砂場で泥んこになったり、広場を探索したり、スプリング遊具によじ登ったりして、ヘトヘトになるまで思い切り楽しむことができました。
そして6月1日からはらだ乳児園での保育が再開しました。約1カ月半ぶり(お休みの長い子どもでは約3カ月ぶり)の登園。新入園児は初登園。どのような表情で来るだろうかとワクワクする気持ちと少しの緊張で朝を迎えました。登園時、子ども達の姿は本当に様々でした。「明日はらだ行く~。」と前日から楽しみにしていてニコニコ笑顔で登園する子、久しぶりの“いってらっしゃい”に寂しさを感じて涙する子、ただただ固まってしまう子、たくさんのおもちゃにキョロキョロする子。どんな姿でもギュッと抱きしめたり、「大丈夫だよ。お友だちも一緒だよ。」と安心できるように声をかけたりして、保育者は温かく迎え入れます。少しずつ緊張がほぐれ、子ども達がおしゃべりを始めるとビックリしました。「〇〇ちゃんもするの?」「いいよ、一緒にしよか。」と子ども同士で会話し、解決し、笑い合っていたのです。体の成長、言葉の成長を実感することができた瞬間でした。
6月15日、無事に新入園児全員迎え入れることができ、はらだ乳児園全12名が揃いました。これからも、子ども達の成長をしっかりと見守り、丁寧な関わりをしていきたいと思います。
2020年2月21日~3月20日までの様子
2020年3月25日 水曜日カテゴリー: 園の取り組み
『食でつながる』
はらだ乳児園の食事とおやつは、なかはらこども園で調理したものを搬入・提供しています。食事とおやつは、子ども達の毎日の楽しみのひとつです。「今日のご飯なに?」「デザートある?」「おやつは?」「おかわりはあるの?」などと、子ども達からいつも質問がでます。しかし、はらだ乳児園の子ども達は、自分たちが食べている食事とおやつがどんな風に作られているのかを知りません。そこで、保育者と栄養士で相談し、ある企画を考えました。
8~11時の間、なかはらこども園の調理室をビデオ撮影し、それを12分間のVTRに編集しました。それを子ども達に見てもらおうというものです。VTR上映の日。部屋の電気を消して、椅子を2列に並べてTVモニターの前にみんなで座りました。まるで映画館のようです。VTRには、200食分の大量の野菜や魚、華麗な包丁さばきの調理士の姿、家庭では見ることのない大型のコンロや鍋、食材を納品する業者さん、アレルギー児・離乳食児の安全や衛生面に配慮した栄養士の仕事ぶり、三輪自転車で食事をはらだ乳児園へ運び盛付けをする様子、そしてそれを食べている自分達の姿…、子ども達は野菜の名前を言い当てたり、自分の姿を見つけて喜んだりしながらVTRを見ていました。
VTRを見終わった後、「調理室の先生に会いに行こう!」と、なかはらこども園を目指して出かけました。「こんにちは」と調理室の扉を開けると、さっきVTRで見た人達が中から出てきました。子ども達は、初め目を丸くして栄養士の顔を見上げていましたが、栄養士が優しく話しかけると、子ども達の緊張がとけて会話がはじまりました。栄養士「今日のお食事はカレーライスだよ。みんな好き?」Sくん「カレーすき!」栄養士「みんなは、いつもおかわりするの?」Kちゃん「おかわりするよ。」栄養士「みんなは、なんのお食事が好きなの?」子ども達「カレー!」「ごはん!」「おやさい!」栄養士「今度、みんなにお料理のお手伝いをお願いしてもいいかな?」子ども達「いいよ!」栄養士「嬉しい、ありがとう。」はらだ乳児園の子ども達と栄養士が顔を合わせて会話を楽しみ、つながる時間でした。
後日、はらだ乳児園に栄養士から手紙と玉ねぎが届きました。手紙には、「おやつに玉ねぎを使いたいので、はらだ乳児園のみんなに皮むきのお手伝いをお願できますか?」と書いてありました。2歳児は、手紙の内容を聞いてすぐに理解し、「いいよ!」「できるで!」とやる気満々です。早速皮むきに取りかかりました。外側の皮から真剣な表情でむいていきます。子ども同士で協力して作業を進めたり、むいた玉ねぎを友だちのものと見比べたりする姿もありました。1歳児も細かい指先の運動が上手になって、時間をかけて最後まで自分で皮をむいたり、保育者と一緒に皮むきをしました。むいたばかりの玉ねぎ14個を、みんなでなかはらこども園に届けました。栄養士から「持ってきてくれたの?ありがとう。」「上手にむけてる、すごい!」「これで美味しいおやつを作るね。」と、ねぎらいの言葉をもらい、誇らし気な子ども達です。
3時のおやつは「バター醤油スパゲッティ」でした。子ども達のむいた玉ねぎがたっぷりと入っていました。「こじませんせいがつくってくれた。」「おいしい!」「おかわりあるの?」と子ども達。美味しさひとしおの一品でした。 栄養と愛情がたっぷり入った食事とおやつを食べて、心も体も元気に大きくな~れ!
2020年1月21日~2月20日までの様子
2020年2月27日 木曜日カテゴリー: 園の取り組み
『つながって広がるあそび』
1月末にトイレットペーパーあそびをしました。 子ども達(特に1歳児)は、普段からティッシュやトイレットペーパーを引き出すのが好きです。出来ることなら永遠に引っ張っていたい…しかし、タイミングよく「もったいないからね。」「チョッキンしてね。」と保育者の言葉がけが(笑)。子ども達は、徐々に適量を覚えて、ティッシュ、トイレットペーパーを上手に使えるようになってきました。
しかし、この日だけは治外法権です。「トイレットペーパーで思う存分楽しんじゃおう!」と、トイレットペーパー3ロールを部屋に用意し、子どもが自由に引き出せるようにしました。子ども達は最初、「???」「どうやってあそべば…」の表情で状況を見ていました。そこで1人の保育者がトイレットペーパーの端をもってグイーン!と長く引きだし、心の赴くままに大胆にあそんで見せたのです。「ああ、なるほど。」「そういうことね。」と子ども達。今度は、子ども達からトイレットペーパーに手を伸ばして、長く引っ張ったり、細かくちぎったり、体にまとったり、頭に乗せてお化けごっごをしたり…歓声を上げながら楽しみました。あそびの中で保育者と子ども達が愉悦感を共有し、心通わす時間でした。
これは、トイレットペーパーの無駄遣いでは?いえいえ、そんなことはありません。
この日にあそんだトイレットペーパーは、別の日に感触あそびにの材料になりました。トイレットペーパーに水のりを加えてこねていくと、トイレットペーパーがトロリと溶けて、不思議な感触の粘土に変身しました。子どもたちは、夢中になって手を動かし、色んな形と大きさの団子ができました。団子は園前で天日干しにし、「どうなるかな~?」と子ども達と楽しみに眺めました。団子は1~2日で乾くと思いきや、それがなかなか乾きません。お散歩にいく前後に、「もう、かわいた?」「なんか、いろかわってきたね。」「まだ、ぬれてる。」と未確認物体の行く末に興味津々の子ども達でした。 毎日天日干しを続けること2週間、ついにカチカチの団子になりました。「このお団子をどうしましょう?」子ども達と保育者で相談し、絵の具で色を塗ることにしました。ピンク、水色、黄色の3色を用意すると、一色で塗る子や混色して新しい色を作る子と様々でした。2歳児も1歳児も筆を上手く使って、思い思いに色付けをしました。
この団子の行く末は…?
次の朝、子ども達がはらだ乳児園に登園してくると、ままごとコーナーの棚に「おだんご」置き場が完成していました。すぐ側には、トレイやボールやザルなど、新しいキッチンツールも置かれています。子ども達は、目を輝かせてすぐにままごとをはじめました。 子ども達は最近一段と言葉のやりとりが活発になり、ままごとの世界も大人同士の会話を聞いているようなリアリティです。団子を使ってお店屋さんを開いたり、弁当箱につめてピクニックをしたり、赤ちゃんの離乳食にして食事の介助をしたり、場面設定も本格的です。家庭の風景やご両親の姿、子ども達が今まで経験した事、そして私たち保育者の言動がよく見えて、本当に面白いです。
さて、トイレットペーパーから始まったドラマは、どこまでつながり広がって行くでしょうか。
2019年12月21日~2020年1月21日までの様子
2020年1月24日 金曜日カテゴリー: 園の取り組み
<獅子舞>
正月休みが明けて、今年初めてのはらだ乳児園。子ども達は、「おとしだまもらったよ。」「おじいちゃん、おばあちゃんのお家いった。」「エビいっぱい食べた。」などと、家庭での出来事を嬉しそうに聞かせてくれました。
室内で新聞紙あそびをしていると、どこからともなく、“お囃子”が聞こえてきました。「なんか音する。」「これ何?」とあたりを見回す子ども達。すると、玄関から獅子舞が登場しました。興味津々に見つめる子ども、保育者の後ろや段ボールバスの中に大慌てで避難する子ども、獅子舞が怖くて身動きも取れずに大泣きする子どもなど、反応は様々でした。保育者が先陣を切って、獅子舞に頭を噛んでもらい、無病息災を祈ったり獅子舞にお礼を言ったりしていると、数名の子どもが「ぼくも」「ガブしてもらう」と名乗り出ました。おそるおそる手や頭を差し出すと、優しい甘噛みで応えてくれる獅子舞。仲良しになって、獅子舞とのスキンシップを楽しんだのでした。実に様々な反応で、正月行事に触れた子ども達です。
<園外保育>
王子動物園に行きました。この日は、1歳児と2歳児がペアになって手をつなぎ、動物園内を散策しました。2歳児のエスコートもあり、1歳児も自分でよく歩き、広い園内をぐるりと1巡しました。キリンの前まで来た時、キリン同士がケンカをしているようでした。それに気づいた子ども達が、「あっ!キリンがケンカしてる。」「痛いって言ってる。」「2人であそべばいい。」などと意見を出し合い、キリンのケンカを仲立ちしようとしているのでした。子ども達の体も心も大きく成長しているのを感じた動物園巡りでした。
<カブの収穫>
秋に種まきをして育てたカブを収穫しました。絵本『おおきなかぶ』をみんなで読んで、イメージトレーニングはバッチリと、プランターに向かった子ども達。「さあ、頑張ってカブをひっぱろう!」と意気込んで取りかかると、スルスル~、スポン…。現実のカブは少しの力で軽々と抜けたのでした(笑)。収穫したカブの大きさはそれぞれで、立派なものもあれば、実はなく葉っぱと根っこだけのもありました。採れたてのカブを水洗いして、ホットプレートで蒸し焼きにしました。保育者がカブを包丁でカットする際に、「ここで問題です。カブの中身の色は何色でしょう?」とクイズを出しました。「あか」「あお」「きいろ」「みずいろ」など色々な答えが返ってきました。包丁で実際に切ってみると、中身は純白。でも蒸し焼きにすると透明がかった白色に変化していきます。新しい発見とともにみんなでいただきました。やさしい甘みと柔らかい食感で、とても美味しいカブでした。おかわりも全てなくなり、子ども達に好評でした。
<お楽しみ会>
腹話術師の林志保さん(愛称:ライスちゃん)をお招きして、はらだ・なのは合同お楽しみ会を開催しました。人形のカズくんがスーツケースの中から登場すると、「ハッ」と息を飲む子ども達に静まり返った室内。しかし、ライスちゃんとカズくんの気さくなやりとりがはじまると、すぐに子ども達の緊張はとけて、笑顔と笑い声に変りました。カズくんからの質問に子ども達が自由に答えたり、カズくんのリクエストに応えて「パプリカ」をみんなで歌ったりして、次第にライスちゃん・カズくんと子ども達との会話に発展していきました。最後は、カズくんと握手もしました。子どもも大人も、腹話術の世界に引き込まれ、心躍るひとときでした。