活動ブログ: 2020年
2020年11月21日~12月20日までの様子
2020年12月28日 月曜日カテゴリー: 園の取り組み
2020年も最後の月となりました。今年はコロナの影響で今までにない生活スタイルを送らないといけない事が多々あり、普通に生活するという事がどれだけありがたいか身に染みた1年でした。日々、換気と消毒を徹底して行なっているお陰か、この時期になってもインフルエンザが全く流行っていない事がせめてもの救いです。まだまだ油断は出来ませんが、気を付けながら集団生活を送っていきたいと思います。
12月は、少し遠出をして新しい公園(花隈小公園)へデビューをしました。きつい上り坂の先にあるため、みんなでよいしょよいしょと歩いて行きました。住宅街の中にあるこじんまりとした公園ですが、子ども達にとって丁度良いサイズの滑り台があり、大喜びで何度も滑っていました。
また、11日(金)には今年4回目のお楽しみライブがありました。姉妹園の先生たちが来てくれて、ギターとソプラノサックスで演奏してくれました。クリスマス気分が盛り上がり、道行く人も立ち止まって演奏を聴いてくれていました。今年は何となく商店街も自粛ムードが漂っていたので、とても華やいだと思います。
そして12月の誕生会!一番誕生児の多い月です。4人のお友達が照れながら前に出てきて、みんなにお祝いしてもらいました。ケーキのロウソクをふ~っと消すのだって頑張りました。火が揺れるけどなかなか消えない子もいましたが、全員無事に消す事が出来ました。誕生児が被る三角帽子が羨ましくて自分も被りたい~と泣く子がいたり、誕生児は帽子を脱ぎたくなくてずっと被ったまま過ごしたりしましたよ。
2020年10月21日~11月20日までの様子
2020年11月26日 木曜日カテゴリー: 園の取り組み
言葉かけでこどもは変わる
私は、職業柄親子連れに目が行きます。ある日、4人(母親、姉妹は小学生、1歳の女の子)の家族と電車に乗り合わせた時のことです。1歳のこどもがうろうろしており、バランスを崩して滑り後頭部を打ちました。すぐ横にいた母親の第一声が「何してんの」と声をあらげ、怖い顔で1歳のこどもにはわけのわからない言葉をかけていました。抱き起こそうとした時、揺れがあり母親が1歳のこどもを抱えたまま転びました。すかさず一番上の姉が声を出して笑いました。母親はなんとも言えない顔をしていました。笑えることなのでしょうか?まず、1歳のこどもには「○○ちゃん大丈夫、痛かったね」と声をかけ頭を撫でるでしょう。そして姉は「お母さん大丈夫?」と言い、近寄って荷物を持ったり、声をかけたりしませんか。1歳のこどもであっても、起こしてもらう時の母の手の温かさや優しい言葉は響くはずです。言葉かけの積み重ねは怖いです。先にこんなはずではなかったとこどもに返っていきます。日々関わりの中でどんな言葉をかけてもらっているかは、育っていく過程の中で大きな影響を受けます。友人は、幼い頃両親や周りの大人に本人の気持ちを大切にした優しい言葉をかけてもらった経験がなく、我が子に自分が幼い頃に体験した時と同じ様に接する自分に気づきました。そこでこどもと接する時には、自己肯定感がもてる、自尊感情が育つ、愛されているのを感じるなど、目に見えない所での日々の大人の言葉かけを大切にしたいものです。愛に基づいた優しい言葉は、生きる力を育むと信じています。
2020年9月21日~10月20日までの様子
2020年10月23日 金曜日カテゴリー: 園の取り組み
選択する日常生活を
子ども達は、園や家庭生活においてどのぐらい自己選択、自己決定しているでしょうか。 年齢が低いから何もわからないなどと大人目線で親や保育士が決めてしまったり、押し付けたりしていないでしょうか。一日の生活を考えてみても朝「おはよう」と声をかけ、たたき起こして抱き上げるのか、自ら目を開けて起きてくるまで待てるのかどちらでしょう。その後も顔を洗う、着替える、食事を摂る、トイレに行くなども順番が大人の都合で決まっていて子どもの選択余地はあるのでしょうか。時と場合によって問答無用の時もあるでしょう。それでも自分の意志をもった人間です。例えば毎日着る服選びは、2~3セット用意していれば自分で選ぶこともできるでしょう。食事場面では?玄関口では?など毎日のことですから考えてみてください。
保育園では、保育環境の中でおもちゃを決まった場所に置いていますので、自分の好きなおもちゃを取りに行ったり、座る場所を決めたりなど自己選択・決定しています。初めての集団生活ですから遊びを変える時は、遊んでいたおもちゃを片付ける、自分のことは自分でするなどのルールがあります。保育士は繰り返し言葉と行動をもって丁寧にかかわります。
自分の目で見つめ、頭を使って考えたり、自分で行動をおこしたりすることで意欲がそだちます。主体性、自主性に結びつくものです。私たち保育士も一人ひとりの子どもと向き合う中で毎日葛藤の日々です。20~30年後どんな大人になってほしいのか、そのためには親子関係も基礎となる乳幼児期の今が一番大切です。”共育て”ですね。
2020年8月21日~9月20日までの様子
2020年9月25日 金曜日カテゴリー: 園の取り組み
子どもの心が見えますか?
♩きんきんきれいな秋の空〜と口ずさんだら、おお〜い!と叫ぶ子どもの声や、♪畑の中のお芋のダンス〜と集団遊びを楽しむ季節になりました。まだ生まれて1、2歳の子どもたち。僕、私だけを見て欲しい、大人に甘えたいなどと自己主張を存分にしながらも一歳児の「満足して過ごす」、2歳児「自分を出して過ごす」という年間のねらいを日々の生活を通して一人ひとりが表現できているのを感じています。
ある日、「ここ痛いねん」と痛いところを押さえたり、指さししたりとそばに寄ってくる子どもたち。「これ辛い」と一口食べて苦手、食べず嫌いなどの思いがあっても一言でしか表せない子どもがいます。まだ言葉を十分に獲得しないので当然です。このような子どもの姿は、お家でも園でも日常茶飯事でしょう。古い傷を見せに来る子どももいます。きっと怪我した時を思い出したのでしょう。その様な時は、基本的にはどんな些細な事であっても「痛かったね」「お薬塗ろうか」・「○○ちゃんにはこれが辛かったんだね」「どれどれ私食べてみるね」などと、子どものその時の気持ちを素直に受け止めます。子どもは私たち大人(保育士・母・父など)に対して何を求めているのでしょう。「これでいい?」「いたいいたいのとんでいけー」など、また「こんにゃく食べた事ないんだね」「半分にする?」など、どうして欲しいのか、子どもが納得するまで関わり、子どもとの会話や触れ合いの時を大切にしています。
とにかく何をさておいても、子どもの言ってくる事、求めてくる事を一番に聞いて受けとめる事を心がけています。それでも毎日のことですから、場所や時間帯、内容など微妙な所で対応も様々で違いもあります。その後も声をかけたり、子どもの様子を見たりして言葉を添えます。子どもによっては同じ体験をしても何も言ってこない子どもがいることも知っていたいし見守っていたいです。
2020年7月21日~8月20日までの様子
2020年8月25日 火曜日カテゴリー: 園の取り組み
保育の実践はさまざまなものが互いに関わり成り立っています。子どもの生活にとって「環境」「遊び」「生活」のもつ意味は大きいです。乳幼児の成長にとって環境、遊び、生活の習慣は分離することができない密接な関係をもっていますので日々の保育の実践の中で見直しを考え過ごしています。
さて、保育にとって環境のもつ意味は大きいです。子どもは環境のもとで様々な経験を通して育っていきます。保育の環境には保育者を中心として「人が生み出すもの」と保育の場を取り囲む「自然や設備」などによるもの、さらに園が設置されている「地域社会」などがあります。
子どもは園で出会う人々の生き方を感じとり、些細な出来事の印象を心に刻み込んでいます。子どもは園の雰囲気をからだ全体で受け止めています。子どもは保育士との関係や保護者と保育士の関わりの様子を敏感に感じ取るだけなく、保育士相互の関係や保護者や八百屋さん、魚屋さんなど園を訪れる人々の何気ないやり取りが生み出す雰囲気を敏感に吸収しながら生活しています。子どもにとって安心して過ごせる雰囲気を感じ取ることが出来るためには、保育士の生き方や姿勢が問われます。子どもがまわりの人々から愛され、自分自身を大切な存在として受け入れられていることを感じとることができるためには保育に携わる人々が生み出す雰囲気が重要です。子どもたちの笑い声、時には泣き声が聞こえ、それに交わって大人の穏やかな応答が聞こえる園であり続けたいです。