活動ブログ: 2020年 7月
2020年6月21日~7月20日までの様子
2020年7月22日 水曜日カテゴリー: 園の取り組み
今年は、梅雨の時期場所を変えながら列島を襲う自然の猛威に心が痛みます。保護者の方にとっては、雨の中での送迎は大変だったと思います。そのような中、抱っこひもで帰っていく親子が数組いました。「大変だなぁ」「いいなぁ」「今しかないですよ」と、 心の中でつぶやいたり、声に出したりしてエールを送りながらも、大きく、重くなっていく我が子を抱いての仕事疲れはひとしおです。また我が子は、保育園という子ども社会で長い時間頑張っているのだから、抱っこを求めてきたら応えようとする母心に触れて嬉しく思うこともありました。
私の子育て時代は、おんぶでした。おんぶは何百年以上も前からあった子育ての姿です。おんぶひもから抱っこひもになり、子どもを抱っこしているお母さんも少なくなりました。おんぶされていた子どもは、背中でお母さんの生活、家事一切を共に体験していた、すなわちお母さんの背中で育っていたと思います。母親の背中でその生活臭、同じ音、同じ匂いを感じ、同じ動線を動きながら生活できました。おんぶは、掃除、洗濯、炊事、全部できます。子どもが求めるだけ一緒いることができます。子どもが眠くなり、ぐずりだしてもおんぶを続けながら寝付くまで家事が来ました。子どもが寝付くというのは気持ちの良い時です。この時に「人の声(うた)で包まれることは、気持ちが良い」という心が、おんぶで育てられた子どもには自然に身につくのだと言われています。人の声が気持ちいいと感じる体ができていれば、人の声が聞こえてくれば耳を傾けるし、体もそちらの方に向くのです。生の、大好きなお母さんの良い声で包んであげませんか。