活動ブログ: 2020年11月
2020年10月21日~11月20日までの様子
2020年11月26日 木曜日カテゴリー: 園の取り組み
言葉かけでこどもは変わる
私は、職業柄親子連れに目が行きます。ある日、4人(母親、姉妹は小学生、1歳の女の子)の家族と電車に乗り合わせた時のことです。1歳のこどもがうろうろしており、バランスを崩して滑り後頭部を打ちました。すぐ横にいた母親の第一声が「何してんの」と声をあらげ、怖い顔で1歳のこどもにはわけのわからない言葉をかけていました。抱き起こそうとした時、揺れがあり母親が1歳のこどもを抱えたまま転びました。すかさず一番上の姉が声を出して笑いました。母親はなんとも言えない顔をしていました。笑えることなのでしょうか?まず、1歳のこどもには「○○ちゃん大丈夫、痛かったね」と声をかけ頭を撫でるでしょう。そして姉は「お母さん大丈夫?」と言い、近寄って荷物を持ったり、声をかけたりしませんか。1歳のこどもであっても、起こしてもらう時の母の手の温かさや優しい言葉は響くはずです。言葉かけの積み重ねは怖いです。先にこんなはずではなかったとこどもに返っていきます。日々関わりの中でどんな言葉をかけてもらっているかは、育っていく過程の中で大きな影響を受けます。友人は、幼い頃両親や周りの大人に本人の気持ちを大切にした優しい言葉をかけてもらった経験がなく、我が子に自分が幼い頃に体験した時と同じ様に接する自分に気づきました。そこでこどもと接する時には、自己肯定感がもてる、自尊感情が育つ、愛されているのを感じるなど、目に見えない所での日々の大人の言葉かけを大切にしたいものです。愛に基づいた優しい言葉は、生きる力を育むと信じています。