活動ブログ
2020年7月21日~8月20日までの様子
2020年8月25日 火曜日カテゴリー: 園の取り組み
保育の実践はさまざまなものが互いに関わり成り立っています。子どもの生活にとって「環境」「遊び」「生活」のもつ意味は大きいです。乳幼児の成長にとって環境、遊び、生活の習慣は分離することができない密接な関係をもっていますので日々の保育の実践の中で見直しを考え過ごしています。
さて、保育にとって環境のもつ意味は大きいです。子どもは環境のもとで様々な経験を通して育っていきます。保育の環境には保育者を中心として「人が生み出すもの」と保育の場を取り囲む「自然や設備」などによるもの、さらに園が設置されている「地域社会」などがあります。
子どもは園で出会う人々の生き方を感じとり、些細な出来事の印象を心に刻み込んでいます。子どもは園の雰囲気をからだ全体で受け止めています。子どもは保育士との関係や保護者と保育士の関わりの様子を敏感に感じ取るだけなく、保育士相互の関係や保護者や八百屋さん、魚屋さんなど園を訪れる人々の何気ないやり取りが生み出す雰囲気を敏感に吸収しながら生活しています。子どもにとって安心して過ごせる雰囲気を感じ取ることが出来るためには、保育士の生き方や姿勢が問われます。子どもがまわりの人々から愛され、自分自身を大切な存在として受け入れられていることを感じとることができるためには保育に携わる人々が生み出す雰囲気が重要です。子どもたちの笑い声、時には泣き声が聞こえ、それに交わって大人の穏やかな応答が聞こえる園であり続けたいです。
2020年6月21日~7月20日までの様子
2020年7月22日 水曜日カテゴリー: 園の取り組み
今年は、梅雨の時期場所を変えながら列島を襲う自然の猛威に心が痛みます。保護者の方にとっては、雨の中での送迎は大変だったと思います。そのような中、抱っこひもで帰っていく親子が数組いました。「大変だなぁ」「いいなぁ」「今しかないですよ」と、 心の中でつぶやいたり、声に出したりしてエールを送りながらも、大きく、重くなっていく我が子を抱いての仕事疲れはひとしおです。また我が子は、保育園という子ども社会で長い時間頑張っているのだから、抱っこを求めてきたら応えようとする母心に触れて嬉しく思うこともありました。
私の子育て時代は、おんぶでした。おんぶは何百年以上も前からあった子育ての姿です。おんぶひもから抱っこひもになり、子どもを抱っこしているお母さんも少なくなりました。おんぶされていた子どもは、背中でお母さんの生活、家事一切を共に体験していた、すなわちお母さんの背中で育っていたと思います。母親の背中でその生活臭、同じ音、同じ匂いを感じ、同じ動線を動きながら生活できました。おんぶは、掃除、洗濯、炊事、全部できます。子どもが求めるだけ一緒いることができます。子どもが眠くなり、ぐずりだしてもおんぶを続けながら寝付くまで家事が来ました。子どもが寝付くというのは気持ちの良い時です。この時に「人の声(うた)で包まれることは、気持ちが良い」という心が、おんぶで育てられた子どもには自然に身につくのだと言われています。人の声が気持ちいいと感じる体ができていれば、人の声が聞こえてくれば耳を傾けるし、体もそちらの方に向くのです。生の、大好きなお母さんの良い声で包んであげませんか。
2020年5月21日~6月20日までの様子
2020年6月26日 金曜日カテゴリー: 園の取り組み
1、2歳児が集団生活している中で、毎朝のサークルタイムは欠かせません。U字の形で椅子を並べ、みんなの顔が見える場所で季節の歌を歌ったり、絵本を読んだりしています。名前を呼ばれると返事をする、自分の名前を紹介するなどの場面も必須です。
肉声で(生の音声)で人と人(大人対子ども・子ども対子ども)が関わり合って人間の言葉を獲得している時間でもあります。 歌詞の言葉を肉声でうたい語る、絵本を介して語り手と聞き手が直接向き合い一緒に体験するなど両者が反応し、感じ合って、 その時間を共有する場を生み出しています。絵本を見たり、歌を聞いたりする時の子どもたちの溢れるような笑顔、生き生きした瞳やいのちのみずみずしさに触れ合って、人間の成長にとって肉声の関わりがいかに大切かを子どもたちに教えてもらっています。その時を大事にしたいです。
しかし、ますます携帯電話やインターネット、テレビなどの視覚や機械による関わりが増えて肉声による親子の触れ合いや大人同士の交流も減少しています。肉声が脳や人間形成に及ぼす科学的実証も聞きます。
新年度が始まって現場では、昨年度園生活を体験した2歳児の人間同士のコミュニケーションにより「人間の絆」が育まれているのを感じる日々です。
2020年2月21日~3月20日までの様子
2020年3月24日 火曜日カテゴリー: 園の取り組み
『見えないものの育ちを願って』
元町はっと保育園は子どもたちにとって小さな集団ですが、家庭の延長線上にある生活の場です。 友だちと一緒におやつ・昼食を食べたり、課業・自由あそびなどで遊んだり、節目や個々に合わせてトイレに行ったり、自分で決めた場所で人形をもってお昼寝をしたりという一日の生活のリズムをほぼ時間の流れに沿って過ごしました。また、保育室の環境や保育士の関わり方は子どもたちにとって居心地の良い家庭的な雰囲気でありたいと、こどもファーストで自己決定・自己選択を求めて向き合いました。
令和2年3月末日で7名の子どもたちは修了します。短い期間でしたが職員・保護者・友だちなど周りの沢山の人に愛をもらい大きくなりました。元町はっとでの経験は子どもたちがこれから経験する土壌になると信じます。 3月13日(金)お別れ遠足に行きました。新型コロナウイルスの感染が広がる中、行き先を楽しみにしていた神戸王子動物園からハーバーランドへ変更しました。大好きなお母さん手作りのお弁当が入ったリュックサックが嬉しくて、しっかり2人で手を繋いで歩いて往復しました。
2020年1月21日~2月20日までの様子
2020年2月27日 木曜日カテゴリー: 園の取り組み
『今日のお話なぁーに』
1歳児の子どもは「先生おはよう」「おいしいね」「とらないで」「いや」など、2歳児は「○○ちゃんおはよう」「○○ちゃんここへ座って」「一緒に遊ぼう」などの2語文、この時期になると子ども同士の会話、遊びが活発になり、関わりも豊かになっています。毎日誰がお休みなのかなど仲間の存在も把握し、気に留めています。1つの遊びの持続時間が長くなったり、発展したりと一人ひとりの子どもの遊ぶ姿を保育士は心に留め、子どもたちとの会話を大切にしています。
また、“むっくりくまさん”“わらべうた”“リトミック”などの集団あそびも全員が参加するようになりました。「もう1回」のアピールも楽しんでいる証です。
今はごっこあそびに夢中。絵本を介して“でんしゃごっこ”からはじまり“3びきのやぎのがらがらどん”のお話を“12ひき(出席人数によって変わります)のやぎのがらがらどん”に発展させて遊びを楽しんでいます。初めに“3びきのやぎのがらがらどん”の素話をすると真剣に聞いてくれました。そして絵本の読み聞かせをしました。その後も何度か読み聞かせして生活の中でがらがらどんとトロルのやりとりを楽しくしています。言葉のやりとりはごっこあそびそのものです。 次は何のお話をしようかなと子どもたちの顔、目の輝きを思い浮かべ思案中です。
次は何のお話をしようかなと子どもたちの顔、目の輝きを思い浮かべ思案中です。