活動ブログ
2020年9月21日~10月20日までの様子
2020年10月23日 金曜日カテゴリー: 園の取り組み
選択する日常生活を
子ども達は、園や家庭生活においてどのぐらい自己選択、自己決定しているでしょうか。 年齢が低いから何もわからないなどと大人目線で親や保育士が決めてしまったり、押し付けたりしていないでしょうか。一日の生活を考えてみても朝「おはよう」と声をかけ、たたき起こして抱き上げるのか、自ら目を開けて起きてくるまで待てるのかどちらでしょう。その後も顔を洗う、着替える、食事を摂る、トイレに行くなども順番が大人の都合で決まっていて子どもの選択余地はあるのでしょうか。時と場合によって問答無用の時もあるでしょう。それでも自分の意志をもった人間です。例えば毎日着る服選びは、2~3セット用意していれば自分で選ぶこともできるでしょう。食事場面では?玄関口では?など毎日のことですから考えてみてください。
保育園では、保育環境の中でおもちゃを決まった場所に置いていますので、自分の好きなおもちゃを取りに行ったり、座る場所を決めたりなど自己選択・決定しています。初めての集団生活ですから遊びを変える時は、遊んでいたおもちゃを片付ける、自分のことは自分でするなどのルールがあります。保育士は繰り返し言葉と行動をもって丁寧にかかわります。
自分の目で見つめ、頭を使って考えたり、自分で行動をおこしたりすることで意欲がそだちます。主体性、自主性に結びつくものです。私たち保育士も一人ひとりの子どもと向き合う中で毎日葛藤の日々です。20~30年後どんな大人になってほしいのか、そのためには親子関係も基礎となる乳幼児期の今が一番大切です。”共育て”ですね。
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すくすくおおきくなあれ。
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みんなでおいもほりごっこをしました。
うんとこしょ!抜けるかな?
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ろうそくをふぅ。おめでとう!
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2020年8月21日~9月20日までの様子
2020年9月25日 金曜日カテゴリー: 園の取り組み
子どもの心が見えますか?
♩きんきんきれいな秋の空〜と口ずさんだら、おお〜い!と叫ぶ子どもの声や、♪畑の中のお芋のダンス〜と集団遊びを楽しむ季節になりました。まだ生まれて1、2歳の子どもたち。僕、私だけを見て欲しい、大人に甘えたいなどと自己主張を存分にしながらも一歳児の「満足して過ごす」、2歳児「自分を出して過ごす」という年間のねらいを日々の生活を通して一人ひとりが表現できているのを感じています。
ある日、「ここ痛いねん」と痛いところを押さえたり、指さししたりとそばに寄ってくる子どもたち。「これ辛い」と一口食べて苦手、食べず嫌いなどの思いがあっても一言でしか表せない子どもがいます。まだ言葉を十分に獲得しないので当然です。このような子どもの姿は、お家でも園でも日常茶飯事でしょう。古い傷を見せに来る子どももいます。きっと怪我した時を思い出したのでしょう。その様な時は、基本的にはどんな些細な事であっても「痛かったね」「お薬塗ろうか」・「○○ちゃんにはこれが辛かったんだね」「どれどれ私食べてみるね」などと、子どものその時の気持ちを素直に受け止めます。子どもは私たち大人(保育士・母・父など)に対して何を求めているのでしょう。「これでいい?」「いたいいたいのとんでいけー」など、また「こんにゃく食べた事ないんだね」「半分にする?」など、どうして欲しいのか、子どもが納得するまで関わり、子どもとの会話や触れ合いの時を大切にしています。
とにかく何をさておいても、子どもの言ってくる事、求めてくる事を一番に聞いて受けとめる事を心がけています。それでも毎日のことですから、場所や時間帯、内容など微妙な所で対応も様々で違いもあります。その後も声をかけたり、子どもの様子を見たりして言葉を添えます。子どもによっては同じ体験をしても何も言ってこない子どもがいることも知っていたいし見守っていたいです。
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芝生広場、とっても広くて、のびのび気持ち良いね。
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よ~い!どん!!
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しゅっぱーつ!!
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手をパチパチ。おいで~
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探検とっても楽しいね。また行こうね。
2020年7月21日~8月20日までの様子
2020年8月25日 火曜日カテゴリー: 園の取り組み
保育の実践はさまざまなものが互いに関わり成り立っています。子どもの生活にとって「環境」「遊び」「生活」のもつ意味は大きいです。乳幼児の成長にとって環境、遊び、生活の習慣は分離することができない密接な関係をもっていますので日々の保育の実践の中で見直しを考え過ごしています。
さて、保育にとって環境のもつ意味は大きいです。子どもは環境のもとで様々な経験を通して育っていきます。保育の環境には保育者を中心として「人が生み出すもの」と保育の場を取り囲む「自然や設備」などによるもの、さらに園が設置されている「地域社会」などがあります。
子どもは園で出会う人々の生き方を感じとり、些細な出来事の印象を心に刻み込んでいます。子どもは園の雰囲気をからだ全体で受け止めています。子どもは保育士との関係や保護者と保育士の関わりの様子を敏感に感じ取るだけなく、保育士相互の関係や保護者や八百屋さん、魚屋さんなど園を訪れる人々の何気ないやり取りが生み出す雰囲気を敏感に吸収しながら生活しています。子どもにとって安心して過ごせる雰囲気を感じ取ることが出来るためには、保育士の生き方や姿勢が問われます。子どもがまわりの人々から愛され、自分自身を大切な存在として受け入れられていることを感じとることができるためには保育に携わる人々が生み出す雰囲気が重要です。子どもたちの笑い声、時には泣き声が聞こえ、それに交わって大人の穏やかな応答が聞こえる園であり続けたいです。
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さあ、水をかけるよ~。滝だ~!!きゃ~!!
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冷んやりした水が気持ちいいね。
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どんどん描くよ~。
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はじき絵を楽しみました。
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今回はウクレレです。アロハ~🌴
2020年6月21日~7月20日までの様子
2020年7月22日 水曜日カテゴリー: 園の取り組み
今年は、梅雨の時期場所を変えながら列島を襲う自然の猛威に心が痛みます。保護者の方にとっては、雨の中での送迎は大変だったと思います。そのような中、抱っこひもで帰っていく親子が数組いました。「大変だなぁ」「いいなぁ」「今しかないですよ」と、 心の中でつぶやいたり、声に出したりしてエールを送りながらも、大きく、重くなっていく我が子を抱いての仕事疲れはひとしおです。また我が子は、保育園という子ども社会で長い時間頑張っているのだから、抱っこを求めてきたら応えようとする母心に触れて嬉しく思うこともありました。
私の子育て時代は、おんぶでした。おんぶは何百年以上も前からあった子育ての姿です。おんぶひもから抱っこひもになり、子どもを抱っこしているお母さんも少なくなりました。おんぶされていた子どもは、背中でお母さんの生活、家事一切を共に体験していた、すなわちお母さんの背中で育っていたと思います。母親の背中でその生活臭、同じ音、同じ匂いを感じ、同じ動線を動きながら生活できました。おんぶは、掃除、洗濯、炊事、全部できます。子どもが求めるだけ一緒いることができます。子どもが眠くなり、ぐずりだしてもおんぶを続けながら寝付くまで家事が来ました。子どもが寝付くというのは気持ちの良い時です。この時に「人の声(うた)で包まれることは、気持ちが良い」という心が、おんぶで育てられた子どもには自然に身につくのだと言われています。人の声が気持ちいいと感じる体ができていれば、人の声が聞こえてくれば耳を傾けるし、体もそちらの方に向くのです。生の、大好きなお母さんの良い声で包んであげませんか。
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新聞あそびです。ビリビリ~。上手く破けるかな?
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冷たくて気持ちいい♪
大きな模造紙にぐるぐる。
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ゴリラさんのお口にどうぞしています。
どうぞ。食べて~。
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水たまりをばしゃばしゃ。おもしろいね。
2020年5月21日~6月20日までの様子
2020年6月26日 金曜日カテゴリー: 園の取り組み
1、2歳児が集団生活している中で、毎朝のサークルタイムは欠かせません。U字の形で椅子を並べ、みんなの顔が見える場所で季節の歌を歌ったり、絵本を読んだりしています。名前を呼ばれると返事をする、自分の名前を紹介するなどの場面も必須です。
肉声で(生の音声)で人と人(大人対子ども・子ども対子ども)が関わり合って人間の言葉を獲得している時間でもあります。 歌詞の言葉を肉声でうたい語る、絵本を介して語り手と聞き手が直接向き合い一緒に体験するなど両者が反応し、感じ合って、 その時間を共有する場を生み出しています。絵本を見たり、歌を聞いたりする時の子どもたちの溢れるような笑顔、生き生きした瞳やいのちのみずみずしさに触れ合って、人間の成長にとって肉声の関わりがいかに大切かを子どもたちに教えてもらっています。その時を大事にしたいです。
しかし、ますます携帯電話やインターネット、テレビなどの視覚や機械による関わりが増えて肉声による親子の触れ合いや大人同士の交流も減少しています。肉声が脳や人間形成に及ぼす科学的実証も聞きます。
新年度が始まって現場では、昨年度園生活を体験した2歳児の人間同士のコミュニケーションにより「人間の絆」が育まれているのを感じる日々です。
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みんなで集まって、元気にご挨拶をします。
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次はどこの駅かな??
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少しずつ日常に戻ってきて、お友だちと一緒に楽しく過ごしています。